入社理由1位は「やりたい仕事がある」Z世代の内定者に会社選び・就活の意識調査を実施

2024年に新社会人となるZ世代の学生358人を対象に、会社選び・就活に関する意識調査を実施しました。

Z世代が今、入社したい会社はどのような会社なのか？「入社を決めた理由」「説明会で聞きたいこと」「企業の情報収集源」などから見えた、Z世代のホンネをレポートします。

【調査サマリー】 Z世代の会社選び・就活について
・Z世代が会社選びで重視しているのは「自分のやりたい仕事がある」こと
・入社を決めた理由は「やりたいことがある」「自分らしく働ける」など“自分らしさ”重視
・Z世代は6割近くが企業のSNSアカウントをチェックしている
・Z世代の内定社数は、「1社のみ」がもっとも多く、平均すると「2.0社」に

会社選びで重視するポイントは「やりたい仕事がある」

就活中に、会社選びにおいて重要視していたポイントを複数回答で聞いたところ、「自分のやりたい仕事（職種）がある（33.2％）」が1位となりました。

また、男女別では、男性は「休日・休暇が多い」が32.1％でトップに。次点で「福利厚生が充実している（30.6％）」「自分らしく働ける（29.1％）」という結果になりました。男性はホワイトな職場環境を求める傾向があるよう。

一方の女性は、「自分のやりたい仕事（職種）がある」が39.3％で1位に。2位は男性と同様、「福利厚生が充実している（31.7％）」となりましたが、3位には「雰囲気・風通しが良い（29.5％）」がランクインするなど、男性に比べて、より仕事内容を重視する傾向が見えました。

入社理由は「自分らしさ」が判断基準

今の会社への入社を決めた理由は、会社選びと同様に「自分のやりたい仕事（職種）がある（14.5％）」が1位に。

続いて2位は「自分らしく働ける（11.5％）」となり、最終的な会社選びの意思決定には、Z世代の特徴でもある“自分らしさ”が判断基準になることが明らかになりました。

企業説明会は「オンライン」優勢。尺は1時間ほど

コロナ禍を機にオンライン説明会を導入する企業が増えましたが、未だにオンラインでの説明会を希望する学生が多い模様。一方で、オンラインとオフライン、双方で得られる情報が違うため、両方選べるほうがありがたいという声がもっとも大きかったです。

また、説明会の尺は1時間以内がベストだと答えた学生が全体の9割を超えました。1時間半（90分）は5.6%と極端に少ないため、説明会は最長でも1時間以内に収めるのが無難のよう。

就活生が説明会で聞きたいのは「リアルな年収」「人間関係」

続いて、就活生が説明会で聞きたい内容を調査したところ、「リアルな年収」「人間関係」「実際の残業時間」「働いていて嫌なこと」「昇給の方法と内容」など、企業サイトには載っていないリアルな働き方や、社員の本音を求める声が多く挙がりました。

6割が企業のSNSアカウントをチェック！知りたいのは「1日の仕事の流れ」

情報収集に関する調査では、6割近い学生が企業のSNSアカウントをチェックしているという結果に。会社説明会と同様に、社員の1日の仕事の流れや、実際の勤務時間（残業時間）など、リアルな情報を求める声が挙がりました。

また、マイナビやリクナビなどの大手就活情報サイトに次いで、YouTubeやX（旧Twitter）などのSNSで情報収集を行う人も多く見られました。男女別に見ると、男性がYouTubeで情報収集するのに対し、女性はInstagramから情報を得るケースが多いよう。

Z世代の内定社数は、平均「2.0社」

Z世代の内定社数は、「1社のみ」がもっとも多く、平均すると「2.0社」となりました。8〜10社以上という強者もいる一方で、ある程度入りたい会社を絞って選考に望んでいるZ世代が一般的のように見られました。

Z世代の企画屋・今瀧健登からのコメント

昨今のZ世代の内定者は、学生時代にコロナを経験した世代。そのため、オンライン就活にもあまり抵抗なく取り組める印象があります。加えて、企業側はSNSやオンラインでの情報発信も必要不可欠です。

オンライン・オフラインのどちらかではなく、それぞれのメリットデメリットを踏まえ、どちらも取り組んでいくことが非常に重要です。また、企業のSNSアカウントはただ作るのではなく、本当にそのSNSが自社にフィットしているのか、作ること自体が目的になってしまってないかを吟味することもポイント。

今後は、オンラインの発達によって、地方と都市部との就活格差がより小さくなっていくことも予測されます。地方にいる学生に対しても、さらに大きな間口を広げていくことが、良い採用に結びついていくことに繋がると思います。

調査概要

調査名：Z世代の内定者に聞いた！会社選び・就活の意識調査
対象条件：20～26歳で、2024年に新社会人となる男女
調査期間：2023年9月5日〜9日
調査方法：インターネットを利用したアンケート
調査有効回答数：358名